中川酒造合名会社

いなば鶴




かって、鳥取にしかない酒米があった。

 「強力」とは、かつて山陰は因幡地方だけで生産されていた幻の酒造好
適米です。                          
  産地限定生産、昔ながらの有機栽培農法など、篤農家の努力と長期低
温発酵の吟醸造りにより、今「強力」の命を宿した清酒が蘇ります。



稲の写真 「強力」は大正時代に鳥取県立農事試験場により系統分離され、特産酒米として一時期には六千余町歩も生産されていました。
 昭和20年代の食糧難の時代、反当りの収穫量の少なさ、尋常でない背丈、大粒の為の倒伏の危険といった理由から、
篤農家の方特産酒米「強力」は姿を消しました。
 現在、全国には、約二千の酒造場があり、「山田錦」「五百万石」をはじめとする酒米が流通していますが、原材料のうえでの地方色はほとんど無いといえます。
 しかし、フランスのワインを例にとれば、「アペラシオン・コントローレ」(A・O・C原産地統制呼称法)という制度が敷かれており、優れたワイン生産地には、その土地独自の葡萄の品種、収穫量、醸造法などを国が規制し、地ワインの地域性、伝統、品種が守られています。
 日本酒銘柄の独自性、そして地酒の持つ意味もそうあるべきではないかとの想いから、強力米にこだわり復活を願いました。
 鳥取大学農学部で、永年、少量だけ育種、保存栽培されていた種籾から、やっと、わずかではありました
稲刈りが、単一品種醸造ができる量まで収穫することができました。
 本来の米づくりを大切にする為、化学肥料、農薬など、近代農法は避け、有機栽培に徹し、平成元年晩秋に、見事、酒米「強力」は復活しました。その強力米と清らかな水を使った地酒がここに蘇りました。






篤農家の努力に報いる為にも

高精米の純米吟醸造りに心掛け

「強力」の持つ

本来の味を楽しんでいただく為に

炭素濾過を極力少なくしました。

地酒の原点ともいえる「いなば鶴 強力」

とくとご堪能くださいませ。



『強力』(米と酒)をつくる会



gohriki@mocha.ocn.ne.jp
(社長直通)